「1ドル107円でも採算が取れないと思っていたら、今はもう109円。あっという間に円安が進んでいく。どこまで行くんだろうか・・・。」と苦しい胸の内は、中国から雑貨品を輸入している地元の社長さん。「仕入れ値は上がるけど、物が売れなくて価格に転嫁できない。」

先ほど、100均ショップに中国から雑貨品を輸入し、卸している大手企業が、倒産したというニュースを受けての話です。「円安倒産。それにしても地場の皆さんは、よく頑張っている。どうやっているのだろうか。」と、唸りながらの話でした。

一方、「ガス本体の値段が下がっているのに、また円安。陶磁器が全く売れないところに燃料は容赦なく上がってゆく。完全にお手上げ。さすがにここまで、売れなくなったことは過去にないのではないか。ものすごい不況。」とは、窯焼の社長。

さすがにここにきて、これ以上の円安は「自国窮乏化」につながるという論が強くなってきました。輸入品は上がり、輸出品は値下りするか、売れ行きが増えない中で、日本の富がどんどんと海外に流出してしまうということです。

確かに、ガソリンや食品などの物価があがって、生活が苦しくなったということは、毎日の話です。

それでも円安になれば株価があがるからと歓迎する意見も根強いわけです。どうなんでしょう。

みずほ銀行の試算では、円安1円で、上場企業全体の利益は1900億円増加するものの、非上場企業の利益は1200億円減少するのだそうです。

利益が上がるのだから株は高くなる。しかし上場企業の数は約3400社。非上場の企業は約500万社に上ります。

結局、円安は、一部大手企業を大きく富まし、その他の大多数は貧乏になるという話のようです。格差拡大ということです。

急激な円安をもたらしたアベノミクス。株価を上げることはできましたが、日本を豊かにするという期待感は萎んでしまいました。第一次安倍政権の時も株価は18000円を超えていました。あの時の日本人は、参議院選挙でNOを突き付けました。

やはり、今度も円安と公共事業(財政赤字)というカンフル剤と、一時の夢見るキリギリスの経済政策に決別する時が来たのではないでしょうか。日本人には、真面目で地道なアリンコの方が相応しいと思ってしまうのです。少なくとも、一部のお金持ちを優先するのではなくて、全ての国民を対象とする社会保障や雇用の政策を優先すべきだと思うのです。これ以上のアベノミクスは危険、ですね!




政治献金を経団連が再開。会員企業に献金の呼びかけを始めるということが話題になっています。2009年に民主党に政権交代したのちに取りやめて以来ですから、5年ぶりということです。

さて、その安倍内閣。成長戦略と称して、「法人税減税」、「残業代ゼロ法案などの労働市場改革」を掲げておりますが、これは、まさに経団連が求めている話と一致するところです。そこで、献金。まさか、法人税の減税部分の一部や残業代ゼロで浮いた人件費の一部が献金になんて考えることは不遜な話、なのでしょうか。

やはり、「政治と金」のテーマからは、政治の在り方が問われて行くのです。政治は、「お金持ちのために」、「お金をくれるありがたい人のために」行うものなのしょうか。

あえて言えばどっちなんでしょうか。 「強い人」のために、それとも「弱い人」のために政治はあるのでしょうか。

「弱い人」の味方でなければ、そもそも政治など必要のないものではないでしょうか。「強い人」は頑張って。「弱い人」には、弱いところを助けていくから頑張って。それぞれの弱みを支えるのはお互い様だし、皆で頑張れる仕組みを造っていく、これも政治の大きな役割ですよね。今日のような格差の時代には、一層輝く政治の使命ではないでしょうか。

さあ、今日も「清く正しく美しく・・・」で頑張ります!
「これ見てみやあ。景気が良いと勘違いした人が多いはずやに・・・。」とすごい勢いで教えて頂いたのは、土岐市の社長夫人。今日の中日新聞を見せてもらいながらの話です。

「景況大幅に改善」(地域経済13面)、
「景況「下降」依然多く」(岐阜県版22面)

上も下も東海財務局が昨日発表した7-9月期の法人景気予測調査のあらましです。違いは、上が東海4県で、下が岐阜県単独の状況ということで、同じ調査でも、結果は大きく違っているわけです。

奥さん曰く、「朝のNHKニュースを見ていたら、東海地方の景気が良くなっているという風に言っていた。私は、そんなはずは無い。景気は悪いはずやし、良いていう話も聞いたことがないし、おかしいと思った。」

「しかし、中日新聞にもそう書いてある。おかしいのは私の方かと思い始めた矢先、岐阜県版には岐阜県の景気は、景気回復が遅れていると書いてある。」

「私の方があっていた。それにしても愛知県みたいに景気が良い人たちと一緒しちゃあいかんよねえ。あやうく間違えるところだった・・・。」、とその発見に興奮気味の様子でした。

確かに格差の時代。地域格差も一段と大きくなる中で、隣近所のお金持ちとの平均を使えば、貧しい人も、数値データ上はお金持ちの中にあるとなってしまって、実情とは大違いということになります。

ゲリラ豪雨ではないですが、隣は晴れていても、こちらは、土砂降りということもあります。天気予報がより小規模単位に改善されたように、経済データの発表も昔ながらでは、誤解を招く時代になってしまったようです。

それにしても、「頑張ろう、岐阜!」ですね。
地の利が良くて、大きな災害が無くて、ありがたい・・・。東濃地方を現す一般的な話です。

ところで先日、岐阜県の不動産鑑定士協会の会長さんからお話を伺いました。それによると、この近所で、土地の値段が一番高い所が、一坪で、多治見(駅前)37万円、土岐(19号線大垣共立銀行付近)21万円、瑞浪(駅前)22万円、恵那(駅前)25万円、中津川(駅前)23万円とのこと。一方で、石垣島は40万円、父島で24万円とのことでした。

先日、土岐市の皆さんと会合を持った際に、この話をしましたところ、「オー」という驚きの声。離島で強い台風も多い所に負けているためです。

島は、一等地が少ないという事情がありますが、石垣島の地価は土岐市の約2倍。どうして、という話です。

今や、石垣島は、国際空港を有する人気の観光地域。川平湾はミシュランの3星に指定されています。そして、台湾、韓国、中国、タイなどから直行便が訪れる国際玄関でもあるのです。中型ジェットが発着可能な空港を昨年3月にオープンさせました。私がお邪魔した際も、ホテルやお店の建設が相次いでおりました。セントレアからの直行便が開設され、2時間半ってとこです。

また、父島は人口2000人に満たないということですが、今や世界遺産。皆で政府を動かしていったわけですね。

東京があって、那覇があっての石垣ではありません。石垣が前面にでているわけです。一方、東京があって、名古屋があって、多治見を気にしながらの土岐では、主役になれません。これは、多治見にも、東濃全域にも当てはまる話です。

それからはもちろん、「主役になろう!」てな話で盛り上がった一夜になって行きました。



内閣改造で盛り上がるマスコミ報道。その一方で、アベノミクスについては、悲観的な報道も繰り返されるようになりました。4月から6月の経済成長率がマイナス6.8%と非常に大きかったからなのでしょう。

アベノミクス。なんだかんだといっても、その魅力と期待感は、「給料が上がる・・・。」という点に集約されても言い過ぎではないですね。

では、実際に給料は上がったのでしょうか。

残念ながら、実質賃金(物価も考慮された実際の使い勝手)は、7月で前年比マイナス1.4%。13か月連続でマイナスが続いているのです。物価は上がりました。ガソリンに食品に・・・。13か月連続というのは、4月からの消費増税の影響だけでなく、安倍政権になって30%を超える円安の影響が前面に出たのでしょう。

円安にして、輸出が増えれば景気が良くなって給料が増えていく・・・。その効果が出てくるまでは、公共事業を大幅に増やして、国内需要を増やしておく・・・。金利を下げ設備投資も活発に・・・。こんなアベノミクスがワークしていません。

製造業などの海外移転が進んだ現在、円安は輸出の拡大につながりませんでした。公共事業の拡大も、効果は一過性で、その財源である赤字国債がどんどんと積み上がっている状況です。

円安と公共事業のアベノミクス。これは古い日本への処方箋だったようですね。しかし、効果が出ていなくてもなお、円安と公共事業の拡大を続けていくようですね。勝算はあるのでしょうか。財源はどうするのでしょうか。

私の処方箋は、日本経済の6割を占める主力の消費を喚起すること。そのためには、金融資産の大部分を所有している高齢者層の安心感を醸成してお金を使ってもらうようにすること。貯金の額ではなくて、実際の生活の中で豊かさを実感していく生活様式を定着させていくこと。そのためには社会保障の充実が不可欠です。それと若くて所得が少ないが使い道の多い子育て世代への手当の充実・・・。株価の上昇で潤う一部のお金持ち層だけではなくて、日本人の大部分を占める庶民の生活に目を向けた政策こそ必要なのではないでしょうか。

少子高齢化、成熟社会と言われて久しい日本。高度成長といった古き良き時代の残像に縛られるのではなく、現在のありのままの日本を見据えた政策への切り替えが急務です。

今年も、安倍総理は、経営者と労働組合の代表が集まった場で、再び「給料を上げてください・・・。」という呼びかけをされるそうです。

それで、今年こそ給料は上がっていくのか、それとも単なるパフォーマンスに終わるのか。皆さんは、どっちだとお考えですか?




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