「首都機能、東京から東濃へ。」、この運動が取り止めになってしまうのだとか。やっぱり、というか、まだやっていたのというか残念だというべきなのか。

これまでに、岐阜県としては、約5億1000万円の予算を使いました。看板も大きいものが、あちらこちらで建っています。

以前、官僚だった時に、梶原知事に、「誘致」の真意を聞いたことがありました。1対1の時です。その時の答えは、「首都機能の誘致が目的ではない。」、ということでした。真の狙いは、「宣伝」と「教育」ということです。

宣伝とは、全国民に、岐阜県の存在を知らしめること。最も印象が薄い県はとか、なくても良い県は、というようなアンケートで、鳥取や島根と並んで、1、2位を占めることの多い岐阜県ですので、宣伝がしたかったということです。

もう一つは、教育。これは、県民の意識を高めるという意味での教育ということでした。あえて知事さんの言葉を借りれば、「井の中の蛙」という意識が強い岐阜県民に対し、上昇志向で自分たちのことだけでなく、広く世間の事を意識するような県民に「教育」したいということでした。

確かに、私の祖母(土岐市在住)は、「この辺が首都になったら、外に出る時は、どういう服を着たらええ。」と言っていたものです。

「宣伝」と「教育」ですか、と問い返しますと、知事さん曰く、「国とマスコミが勝手に宣伝してくれる。また、勉強しろとか高い意識を持って、なんてことは大変な事だが、自然と考えてくれるようになる。このために多少のお金を使っても安い安い。」ということでした。

ただし、一つの大きな問題があります。それは、県民自体が、知らないというか知らされていないということです。この話を今、元知事さんに確認しても否定されてしまうかもしれませんが、まじめに誘致のことを考え、事業に協力し、汗をかいてきた人たちを裏切っているということは事実なのです。

予算と、その効果(本音の部分)を比べたら、効率は良かったかもしれません。政治というものは、こんなものよ・・・、ということかもしれません。


しかし、しかしです。東京一極集中を是正する。そのための首都(機能)の移転、ということは、今日的にも意義のある大きなテーマであることには変わりありません。

今度、その話を岐阜県民に持ちかけた時、どうなるでしょうか。イソップ物語にある「オオカミと少年」のように、ただのうそつき呼ばわりをされてしまえば、それこそ、本当に不幸な事になってしまいます。

やはり、政治は、正直であることが出発点だと思うわけなのです。



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