民意とは何か?

このような質問を頂きました。「国民の多数が道州制に反対している。」というお正月の新聞記事を下にした問題提起です。

その前に、政治家の役割ですが、伝統的な議論として、「代理政治」なのか「代議政治」なのかというものがあります。大学の政治学の授業で習ったので、ちょっとうろ覚えかもしれませんが、

「代理政治」とは、選出された議員が、国民の意見を忠実に議会の意思決定に反映させること。

「代議政治」とは、選出された議員が、議員の信念、政策などに基づき、意思決定を行うこと。

つまり、国民の代理人なのか代議士なのかという話です。

代理人であれば、大雑把にアンケートや世論調査に基づいた行動や決定ということでしょう。

代議政治を行うものは、その専門知識、経験などをフル活動させ、むしろ、国民が今気付いていない事であるが、将来の想定されるであろう事態や世の中の流れ、各国の政治の方向性などを勘案して、意思決定を行っていくということでしょう。

現在は、代議政治が世界の主流的な考え方となっています。

しばしば、政治を行うものは、国民が気付いていないものの、決定をした後には、国民から「良かった。」と評価される、そんな状況が理想であると言われています。

ですから、代議政治を行う代議士は、間違うことのないように国民の声をよく聞き、実態を把握しておく義務がありますし、現在は「No」であるが、将来は 「Yes」となるという信念をもった場合は、その信念に基ずく勇気が必要となる場合もあるでしょう。

冒頭の道州制への反対意見も「市町村合併」に対する低評価や「県」や「市町村」といった現行の制度への愛着から、というものであったと思います。新しいものへの抵抗感もあると思います。

しかし、道州制の議論は、大雑把ですが、中央集権体制の今日、財政難や地方の格差という問題に行き詰った日本が、要は「自分の事は自分で」という地方分権の中に、新しい活路を見つけようとするものです。

ちなみに、民主党では、道州制の前段階というか、もっと現実的な考え方として、全国300単位の基本自治体をつくり、ひも付き補助金の約18兆円を全廃し、新たな財源とするというアイデアを打ち出しています。

簡単にいうと多治見市から中津川市までを合併させ、新たに年間600億円を交付するというアイデアです。

江戸時代に300諸侯という言葉がありましたが、新たに300の藩を作るというイメージでしょう。藩では、自分たちのことは自分で決め、独自の文化や名産品も生まれ、藩校から優秀な人材が輩出されていきました。

中央では、徳川家のための幕府ではなく、日本国民のための政府が、外交、防衛などを担当するということです。

政治家は、国民の意見をよく聞く。そして、政策や信念を訴える。このキャッチボールが重要です。

皆さんは、キャッチボールをしていますか。




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